☆ 一見 しっかりしてるよな? でもでも やっぱり おとぼけて おとぼけ街道 まっしぐら ☆  

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シリーズ:おさなものがたり

♪うさぎ追いし あの山♪

私が小学生だった昭和30年代は、周辺の多くの家が農業を営んでおり、四季折々の農村風景の中を通学したものだ。

農作業は今のように機械化されておらず、田植えや稲刈りなどの農繁期には、“今日はこっちの田んぼ”“明日はあっちの田んぼ”と何軒かの家がまとまって共同作業をし互いに助け合い、少しでも作業を効率よく消化しようと工夫をしていた。
この時期、新潟の方から出稼ぎに来ていた人たちもいた。うる覚えだが、彼女たちのことを“すーとめ”?とか言っていた様な気がするが、こういった人の助けをも頼ったこの時期の繁忙は、想像するにあまりあるものがある。子供心に、へんな呼び方だなあ?と思っていたが、長じて調べてみたら、すーとめ→早乙女と書き、さしずめ、季節労働者出稼ぎ労働者といったところか、あちこちの農家に田植えの手伝いに行き収入を得ていたようだ。

そんな忙しい中にあっても、ゆっくした三時休みというものがあり、それが下校時にぶつかると、親の働く田畑に寄り道し、畦道に座り祖母の作ってくれた焼き餅ふかし饅頭を、お新香と共に食べた。周囲には親のみならず、親戚や近所の人が集り、とりとめのない話をし楽しい時を過ごした。

その三時のおやつと共に、いつも大きなアルミ製のやかんがあった。そのやかんの蓋を裏返し、湯呑み茶碗代わりに中に入っている水を飲むのだ。ご存知のように、やかんの蓋には蒸気の出る小さな穴が空いているが、その穴から水が漏れないように、上手に指で穴をふさぎながら飲むのが子ども心におもしろく、何杯もお代わりをしたものである。 

小学生の時に祖母を亡くしたが、祖母というとすぐに、この三時のおやつ(こじょうはんと言っていた)とやかんを持って歩いてくる姿が思い出される。

また、道路などは舗装された立派なものはなく、県道でさえも、雨が降ると途端に大小の水溜りが、あちこちにできてしまう凸凹道だった。雨の日の通学時に車に合うと、皆一斉に傘を足元低く横に倒し、泥水を避けようと必死の抵抗をしたものだ。

下校時にはよく田畑の畦道を通り、れんげ草を摘んだり、シロツメクサの冠や首飾りを作ったり、オオバコで相撲取ったり、カラスノエンドウの実で笛を作ったりと、色々と道草をしながら帰った。

臭い話で恐縮だが、当時は今のように大きなし尿処理場などはなく、農家では農地のあちこちに溜め小屋といって、し尿を溜めておく囲いが作ってあった。コンクリートで出来ている四角いものやカメのようなものもあった。いずれも蓋がないので、少し離れたところから見ると土なのか溜め小屋なのか見当がつかない。

ある日、近所の友だちと鬼ごっこをしていて、下も見ず、思い切り走って行き、相手を捕まえた~と思いきや、道の端に二つ並んで置いてあった、小さなカメの溜め小屋のそれぞれに、仲良くボトンと首まで落ちてしまった。その深さがちょうど二人の肩くらいだったので、運よくおぼれずに済んだ。やっとのことでそこから這い出て、臭いまま家に帰ったが、その姿を見るなり、母が目をむいて驚くやら呆れるやら、何とも困り果てた香り?高い、強烈な思い出もある。
 
当時はこれといった娯楽もなかったので、小学校の運動会などは、大人も子どもも楽しみにしていた。私たち子どもには、取り分けその日のお昼が大きな楽しみであった。この日はどこの家のお母さん方も、農作業の忙しい手を休め、その頃はごちそうであった、稲荷寿司やのり巻きや赤飯等のおいしそうなお弁当を、作ってきてくれるのだ。丸いグラウンドのアチコチに、ござやむしろを敷き、家族やみんなとワイワイ楽しく食べるお弁当は最高だった。当時のそんなご馳走も、今では当たり前のように口に入るので、今は毎日がお祭りのような気がする。

流れ行く歳月は、居住環境を含め、
生活文化をも大きく変えてきた。
振り返れば思い出は尽きないが、歳を経て思い出を辿るとき、
ふとこんな昔が甦ってくる。 
コメント
この記事へのコメント
はじめまして♪
今昭和30年代がブームなんだそうですね。
おとぼけままさんの記事を私も懐かしく感じ、拝見させていただきました。
私も学校の帰り道に田んぼの畦道を通り、れんげの草を摘んだり、シロツメクサの冠や首飾りを作ったりしたものです。
もしよろしければ相互リンクさせていただけませんか?私の方はリンクフリーのお言葉に甘えて勝手に設置させていただきました。
よろしくお願いします。
2007/05/06(日) 16:31 | URL | かばへそ #-[ 編集]
かばへそ さま
コメントありがとうございます。
リンクの件、当方、目下のところ、日記中心でやっておりまので、商業色の強いサイト様との相互リンクは控えさせていただいております。申し訳ありませんが悪しからずご了承下さい。気が向いたら、またいつでもいらして下さいね。
2007/05/06(日) 21:32 | URL | otobokemama #raLI/NDk[ 編集]
はしめまして♪
いにしえの事って、活字にするのはむずかしいのに、
素晴らしい! 一気に読ませていただきました。
ただ、ただ、なつかしく・・・・・先人の歩んだ情景が
走馬灯のように甦ってきます。
今の時期、叔父の家の田植えが終わると「さなぶり」
のもちをご馳走になるのが、子供心に楽しみでした。
あの日・あの時・あの人に、思い出の「引き出し」を
あけて頂き otobokemamaさん、ありがとう v-254
2007/05/07(月) 21:13 | URL | みちのこ #nmoT1u/A[ 編集]
みちのこ様 ありがとうございます♪
こんばんは!!
うれしいコメントありがとうございます(*^-^)
重なる懐かしい思い出がおありのようでよかったです♪ 夢中で駆け抜けた子育て時代が過ぎ、子ども達も巣立ち一段落すると、何だか遠い昔が懐かしく思えてきましてね~
きっと、みなさん一人ひとりの胸にも、さまざまな大切な思い出が詰まっていることでしょうね!
・・・田植えが終わった後の「さなぶり」のもち???
「さなぶり」?初めて聞く言葉ですが、お時間がある時に
また教えていただけるとうれしいです。
また、是非いらして下さいね☆
2007/05/07(月) 23:50 | URL | otobokemama #raLI/NDk[ 編集]
幸せな昭和30年代
 今から比べれば何もなかった昭和30年代。
 テレビも冷蔵庫も車も、隣近所のどの家にもなく、もちろんトイレも掘り便で。
 今ではウォッシュレットの普及で日本人の尻は世界一清潔。
 でも、なぜか昭和30年代の何もなかった頃の方がみんなが幸せだったような。一様に貧乏だったけど格差がないから誰も不幸と感じずに。
 物が豊かになることと心が豊かになることは別のようで。むしろ反比例?
2007/05/08(火) 13:13 | URL | しっかりパパさん #-[ 編集]
しっかりパパさん さま
ホントに何にもなかったねぇ・・・近所に遊びに行くと、新聞広告をちぎった紙の真ん中に砂糖をのせて、「ほら、砂糖でもなめな~」ってもらったね~ 結婚式なんかあると、ミジンコとか言って、少し部分的に色をあしらった鯛やなんかの形をした砂糖で固めたお菓子が引き出物について、それを小さくポキっと折って食べたっけ・・・そんなものがご馳走だったんだね~~~
2007/05/09(水) 00:00 | URL | otobokemama #raLI/NDk[ 編集]
子供の節句に、母に私が話したことは、昔、父方の祖母が柏餅を作って持って来てくてた思い出です。どの孫も嫌って食べないのに私だけは大好きで、なもんでおばあちゃんは山ほどつくって持って来てくれるのです。その味、懐かしくてもう一回食べたいのですが、祖母がいなくなった今では叶わぬ夢です。甘いものは好きじゃないのですが、あれだけはどうしてももう一度食べたい味です。先日、母が山椒の煮付け(去年作ったもの)をくれました。英国人のくせして旦那はその味がとても気に入っていて、柏餅のように後悔がないように、今年はお義母さんに作り方を教わるようにと言われています。
2007/05/09(水) 13:05 | URL | アサヒ #-[ 編集]
さなぶり ?
また、お邪魔で~す♪
「 さなぶり 」 は、全国の地方の言葉と思ってました。
漢字で  「 早上 」 さのぼり ともよみます。
「 さ 」 は、稲の意。
田植えがすんだ祝い。 の意味    (広辞苑より)
☆  私の地方では当時、田植え初日にお赤飯をふるまい。
☆ 田植えが終わると「さなぶり」で餅をふるまいました。
これらの行事は、私の独断と偏見で言わせてもらいますが、神さまへの祈りと感謝の意味があると思われます。私自身、非農家ですので、定かではありません。
☆。。。。。では、今後も応援してます。。。。。☆
  
2007/05/09(水) 21:23 | URL | みちのこ #-[ 編集]
アサヒさん こんばんは!!
おばあちゃんのかしわ餅、おいしそうですね! せっかくの自慢の手作りなのに、お孫さんたちには不人気(´Д`|||) ・・・・・でも、アサヒさんが喜んで食べてくれて、どんなにかうれしかったことでしょうね!!いいおばあちゃん孝行ができましたね!!だんな様、英国人なのに、山椒の煮付けを好む、シブイね~~!近頃じゃ~、日本人だって、若者たちは、箸が出ないんちゃう?だんな様、ルーツと辿ると本物の日本人だったりして??? 
アサヒさん、是非とも山椒の煮付け、マスターしないとね! 
お母さん喜ぶよ~ いっぱい出番を作ってあげて下さいな(^_^)
2007/05/10(木) 00:27 | URL | otobokemama #raLI/NDk[ 編集]
みちのこさん こんばんは!!
またまたいらしていただき、ありがとさんです♪
「さなぶり」、広辞苑にあるんですか??
知識不足でスミマセン(〓 ̄(∵エ∵) ̄〓)ゞ 
きっと、私以外の全国のみなさんは、ご存知でしたかも?
赤飯に餅、どちらもママさんの子ども時代でしたら、大変なご馳走!(もちろん、今もですが・・・) 五穀豊穣を願い、米を育てるということに対する、ひとかたならぬ心構えが感じられますね。
教えていただきありがとうございました。
一つ知識が増えました☆
2007/05/10(木) 00:41 | URL | otobokemama #raLI/NDk[ 編集]
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